ニセの空き物件にご注意!「おとり広告」の罠

あなたが新しい住居を探しているとき、とても良い物件を見つけ、不動産屋に問い合わせをする。しかし、実際に現地へ出向いたら「ちょうど埋まってしまった」と告げられ、他の物件を勧められる。こういった体験をしたことがありませんか?これは、不動産業界で「おとり広告」と呼ばれる手法です。一見、美味しそうな「エサ」(ニセの空き物件)を使って客を引きつけ、本来の目的物件へと誘導するのです。この手法は宅建業法第32条および不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)第21条に違反しますが、残念ながらよくあります。

違反事業者は36.4%! 店舗別では25%に「おとり広告」

首都圏不動産公正取引協議会が実施した「インターネット賃貸広告の一斉調査報告(第11回)」によると、

(1) 違反物件数
調査対象378物件のうち33物件(8.7%)が「おとり広告」と認められた。
(2) 違反事業者数
事業者別では、33社のうち12社(36.4%)に「おとり広告」が認められた。
また、店舗別では、48店舗のうち12店舗(25%)に「おとり広告」が認められた。

2022年9月27日
公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「インターネット賃貸広告の一斉調査報告(第11回)」 より一部抜粋

以上の結果が明らかになりました。残念ながら不動産業界では常態化しており、誰でも「おとり広告」他人事ではなくなっています。

おとり広告を見抜くための5つのポイント

以下に、この手法を見抜き、自分にとって本当に良い物件を見つけるためのポイントをご紹介します。

  1. 信頼性のある不動産業者を探す: 不動産業者選びは、物件選びと同じくらい重要です。口コミやレビューをチェックし、信頼性のある業者を見つけましょう。
  2. 物件の情報を詳しく確認する: 物件情報には、最新の更新日時が表示されています。情報が古ければ、その物件は既に契約済みの可能性があります。
  3. 問い合わせる際の確認事項: 物件への問い合わせをする際、まずはその物件がまだ利用可能かどうかを確認しましょう。また、他の物件を勧められたときは、自分の求める条件と比較して妥当性を考えましょう。
  4. 決断は焦らずに: 物件選びは大きな決断です。少々時間がかかっても、自分にとって最適な物件を見つけることが大切です。
  5. 自分の権利を知る: 借主としてあなたは様々な権利を持っています。その権利を知り、守られることが大切です。

不動産業者もビジネスを行う一方で、我々借主は自分の権利を理解し、納得いく物件を見つけることが求められます。「おとり広告」を見抜くためには、情報を正しく理解し、冷静に判断することが必要です。物件探しは難しく感じるかもしれませんが、慎重に進めていくことで、あなたにぴったりの物件を見つけることができるでしょう。